Yoshimoto Women’s Health Clinic
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平成22年度不妊統計
★★ 2010/1〜2010/12 当院の不妊治療成績 ★★


不妊治療を、この1年間に216名に行い、106名(49.1%)が妊娠に至りました。(図1)
平成22年1月から平成22年12月末までの1年間に妊娠を希望して当院に来院された方は305名でした。
治療が3周期未満でしかも経過の判らない方54名と不妊相談(カウンセリング)のみの22名の計76名を305名から除いた229名を解析しました。
229名から男性因子の6名(内訳は無精子症3名、精子数が500万/ml未満の高度乏精子症または運動率が10%未満の精子無力症3名)、早期卵巣不全(早発閉経)の4名、両側卵管閉鎖3名の計13名を除いた216名のうち、妊娠に至った方は106名(妊娠率49.1%)でした。
高度生殖補助医療である体外受精・胚移植を行った9名(妊娠は4名)を除くと、一般不妊治療では207(のべ290)名中102名(49.3%)が妊娠に至りました。

開院以来8年10ヶ月で、のべ753名が妊娠に至っています。(図1)
平成14年3月に開院以来、平成22年12月までの8年10ヶ月で、妊娠した方は
平成14年度50名、15年度57名、16年度79名、17年度101名、18年度80名に、
平成19年89名のうち平成19年4月から12月末までの70名の計437名に平成20年の118名と21年の92名さらに22年の106名を加えて、のべ753名となりました。




治療法別妊娠数は、妊娠に至った106名中、タイミング療法で49名(46.2%)、
排卵誘発剤等投与で57名(53.8%)でしたが、排卵誘発剤使用では経口投与が43名、
卵巣刺激注射が10名、体外受精胚移植が4名でした。(図2)。

治療法別妊娠率はタイミング療法で128名中49名(38.3%)、
排卵誘発剤等経口投与で121名中43名(35.5%)、卵巣刺激注射で41名中10名(24.4%)、
体外受精胚移植は9名中4名(44.4%)でした。

 表1
治療法   症例 妊娠 妊娠率 流産 流産率 双胎
タイミング 128 49 38.3 8 16.3 0
排卵誘発剤(経口) 121 43 35.5 6 14.0 2(4.7%)
hMG or FSH 41 10 24.4 4 40.0 2(20.0%)
 小計 207  102 49.3  18  17.6  4(3.9)
体外受精 新鮮胚   7 4 57.1 1 25.0 0
融解胚
4 0 0 0 0 0
 小計   9  4 44.4 1 25.0 0
全体 216 106 49.1 18 17.0 4(2.5%)
    のべ302    子宮外妊娠1名含む  
AIH 症例別    30 10 33.3 4 40.0 1(10.0%)
周期別 90周期 10 10.1
クロミッド・AIH  13   3  23.1  1 25.0   0
 hMG・AIH 22  6  27.3  3 50.0 1(16.7%)


タイミング療法だけで128名中49名(38.3%)が妊娠(表1)
タイミング指導のみや超音波検査による卵胞径、子宮内膜厚の測定、子宮頚管粘液性状の
確認、尿のLH検査等によるタイミング療法のみで128名中49名(妊娠率38.3%)が妊娠に至りました。

排卵誘発剤等経口投与で121名中43名(妊娠率35.5%)が妊娠。(表1)
タイミング療法のみでは妊娠に至らなかった方々や排卵障害や黄体機能不全の方に対し、
経口の排卵誘発剤であるクロミフェン(商品名クロミッド)やシクロフェニール(同セキソビッド)、
高プロラクチン血症に対しその治療薬であるカルベゴリン(同カバサール)、
また多嚢胞性卵巣症候群(PCO)に対してインスリン抵抗性改善薬であるメトフォルミン(同グリコラン)等が投与され、
121名中43名(妊娠率35.5%)が妊娠しました。

卵巣刺激注射で41名中10名(24.4%)が妊娠。(表1)。
排卵誘発剤の経口投与でも排卵に至らなかったり、妊娠に至らなかった方々にhMGやFSHなどの卵巣刺激注射が41名に行なわれ10名(妊娠率24.4%)が妊娠に至りました。

体外受精胚移植は9名中4名(44.4%)が妊娠。
排一般不妊治療で妊娠に至らなかった方々9名(のべ12周期)に体外受精・胚移植を行いました。9名の年齢は31歳から38歳(平均年齢34.4歳)。新鮮胚移植を7名8周期、凍結融解胚移植を4名4周期に行いました。新鮮胚移植では4名が妊娠に至りました(胚移植あたり妊娠率50.0%、症例あたり妊娠率57.1%)が、凍結胚移植では妊娠はありませんでした。全体として症例別妊娠率は9名中4名(44.4%)、周期あたり妊娠率12周期中4周期(33.3%)でした。

X.多胎妊娠は4名のみ。 (表1)
排卵誘発療法の副作用ともいえる多胎妊娠は4名(161名中4名2.5%)ですべて双胎妊娠でした。
治療法別では、経口排卵誘発剤投与で2名(妊娠43名中2名4.7%)、卵巣刺激注射
2名(妊娠10名中2名20.0%)でした。

Y.夫婦間人工授精(AIH)は30名中10名
(症例別妊娠率33.3%、周期別妊娠率10.1%)が妊娠。(表1)

タイミング療法や排卵誘発療法に併せてIUI(intrauterine insemination 子宮内人工授精) やFSP(fallopian tube sperm perfusion 卵管内精子注入) などのAIH(artificial insemination with husband’s semen 夫婦間人工授精)を30名に行い10名(症例別妊娠率33.3%)が妊娠に至っています。
なお、AIHはのべ99周期に行い、10周期で妊娠し、周期別の妊娠率は10.1%でした。

Z.卵巣刺激注射+AIHにて22名中6名(27.3%)が妊娠
卵巣刺激注射+AIHが22名に行われ、6名(27.3%)が妊娠に至っています。
なお、排卵誘発剤等経口投与+AIHは13名に行われ、3名(23.1%)が妊娠に至っています。

[.流産は106名中21名(流産率19.8%)(表1)
妊娠された106名のうち18名(流産率17.0%)が流産に終わり、そのうち1名(0.9%)が子宮外妊娠でした。
治療法別では、タイミング療法では妊娠49名中8名(流産率16.3%)、排卵誘発剤等経口投与で妊娠43名中6名(流産率14.0%)、卵巣刺激注射で妊娠10名中4名(内1名が子宮外妊娠)(流産率40.0%)が流産となりました。体外受精胚移植では4名で子宮内に胎嚢を確認し3名で胎児心拍動も確認しましたが1名(流産率25.0%)が流産となりました。

\.卵管疎通性検査後、半年以内に92名中30名(妊娠率32.6%)が妊娠。
21年7月から22年12月までに卵管疎通性検査である通気テストを51名、HSGを44名に行いましたが、
両側卵管閉鎖3名を除いた92名で、検査後半年以内に30名(32.6%)が妊娠に至りましたので、
一般不妊治療における卵管疎通性検査の重要性が再認識されました。
なお、卵管疎通性検査半年以内の妊娠は通気テストが51名中19名(37.3%)、
HSGでは44名から両側卵管閉鎖が判明した3名を除いた41名中11名(26.8%)となっています。




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