Yoshimoto Women’s Health Clinic
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平成28年不妊統計
★★ 2016/1〜2016/12 当院の不妊治療成績 ★★


不妊治療をこの1年間150名に行い81名(症例別妊娠率54.0%)が妊娠に至りました。(図1)
 平成28年1月から平成28年12月までの1年間に妊娠を希望して当院に来院された方は244名。 診療が1周期のみの39名(内訳は治療が1周期のみの22名やカウンセリングのみ7名、血液検査のみ10名)を含む治療周期が2周期まででかつ以後の経過の判らない方71名を除いた173名を解析対象としました。
173名から男性因子で当院での無治療の15名(無精子症2名、運動率が5%未満の精子無力症6名、射精障害5名、sex less2名)、FSHが15以上の閉経および早期卵巣不全4名、両側卵管閉鎖4名の計23名を除いた150名のうち、妊娠に至った方は81名(症例別妊娠率54.0%)でした。
生殖補助医療である体外受精・胚移植を行った3名を除くと、一般不妊治療では147名中80名(症例別妊娠率54.4%)が妊娠に至りました。体外受精・胚移植においては新鮮胚移植1名は妊娠に至りませんでしたが、凍結胚の融解胚移植では2名中1名が妊娠に至りました。


開院以来15年10ヶ月でのべ1,330名が妊娠に至っています。(図1)
 平成14年3月に開院以来、平成27年12月までの13年10ヶ月で、妊娠した方は、
平成14年度50名、15年度57名、16年度79名、17年度101名、18年度80名、
平成19年の70名、平成20年の118名、21年の92名、22年の106名、23年の106名、24年の92名、25年の102名、26年の101名、27年の95名、28年の81名を加えて、のべ1,330名となりました。

 

 
治療法別の妊娠は、妊娠に至った81名中、タイミング療法で28名(34.6%)、排卵誘発剤等投与で52名(64.2%)、体外受精胚移植は1名(1.2%)でした。
なお、排卵誘発剤52名では経口投与が29名、卵巣刺激注射が23名でした。(図2)

症例別の妊娠はタイミング療法66名中28名(42.4%)、排卵誘発剤投与139名中52名(37.4%)で、排卵誘発剤別では経口投与82名中29名(35.4%)、卵巣刺激注射は57名中23名(40.4%)でした。

 表1
治療法 症例 妊娠 妊娠率 流産 流産率 多胎
タイミング 66 28 42.4 6 21.4 0
排卵誘発剤(経口) 82 29 35.4 9 31.0 1
hMG or FSH 57 23 40.4 9 39.1 2
 小計 147  80 54.4  24  29.6  3
体外受精 新鮮胚 1 0 0 0
融解胚
2 1 50.0 0 0 0
小計  3 1  33.3 0 0 0
総計 150 81 54.0 24 29.6 3
IUI   症例 妊娠   妊娠率  流産  流産率 多胎
経口剤 症例別   6 2 33.3 01 0 0
  周期別   12 2  16.7
注射剤 症例別   27 13  48.1 1  2 0
  周期別  81  13  16.0 1  7.7
 総計  症例別   32 15 46.9 1    2
周期別  93 15 16.1 0  6.7
※同年内において複数の治療を受けた方がおられるので、
個々の治療法別の症例数の合計が、小計を超えることがあります。
タイミング療法だけで66名中28名(症例別妊娠率42.4%)が妊娠(表1)
 超音波検査による卵胞径、子宮内膜厚の測定、子宮頚管粘液性状の確認、尿のLH検査等によるタイミング療法や指導のみで66名112周期中28名(症例別妊娠率42.4%、周期別妊娠率25.0%)が妊娠に至りました。

排卵誘発剤等経口投与で82名中29名(症例別妊娠率35.4%)が妊娠。(表1)
 排卵障害や黄体機能不全の方、タイミング療法のみでは妊娠に至らなかった方々に対し、
経口の排卵誘発剤であるクロミフェン(商品名クロミッド)やシクロフェニール(同セキソビット)、高プロラクチン血症に対しカベルゴリン(同カバサール)、また多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に対しインスリン抵抗性改善薬であるメトフォルミン(同グリコラン)等が投与され、82名223周期中29名(症例別妊娠率35.4%、周期別妊娠率13.0%)が妊娠しました。

卵巣刺激注射で57名中23名(症例別妊娠率40.4%)が妊娠。(表1)
排卵誘発剤等経口投与でも排卵に至らなかったり、妊娠に至らなかった方々にHMGやFSHなどの卵巣刺激注射が57名155周期に行なわれ23名(症例別妊娠率40.4%、周期別妊娠率14.8%)が妊娠に至りました。

体外受精・胚移植は新鮮胚移植を1名に1周期試みましたが受精せず、凍結胚盤胞移植は2名に2周期に行い1名が妊娠に至りました

X.胎妊娠は3名。 (表1)
 多胎妊娠は3名(81名中3名3.7%)で、3名ともD-D twin(2絨毛膜性双胎)でした。1名はプレドニン-クロミッド、2名がHMG-IUIによる妊娠でした。

Y.夫婦間人工授精(IUI)を32名93周期に行い15名(症例別妊娠率46.9%、周期別妊娠率16.1%)が妊娠。(表1)

 IUI(intrauterine insemination with husband’s semen 夫婦間人工授精)を32名93周期に行い15名(症例別妊娠率46.9%、周期別妊娠率は16.1%)が妊娠に至りました。
原因不明不妊でのIUIの周期ごとの妊娠率は自然周期3.8%、クロミッド周期8.3%、卵巣刺激注射周期17.1%とのデータがありますので、当院ではIUIに対し、クロミッドもしくは卵巣刺激注射を基本併用しており、排卵誘発剤等経口投与IUIは6名12周期に行い、2名(症例別妊娠率33.3%、周期別妊娠率16.7%)が妊娠に至り、双胎妊娠は0例でした。
卵巣刺激注射IUIは27名81周期に行い13名(症例別妊娠率48.1%、周期別妊娠率16.0%)が妊娠に至りましたが、2例が双胎妊娠(多胎妊娠率15.4%でした)。。

Z.流産は81名中24名(流産率29.6%)(表1)
 妊娠された81名のうち24名(流産率29.6%)が流産に終わりましたが、子宮外妊娠は1名でした。
治療法別では、タイミング療法では28名中6名(流産率21.4%)、排卵誘発剤等経口投与で29名中9名(流産率31.0%)、卵巣刺激注射で23名中9名(流産率39.1%)が流産に終わりました。
また、流産に終わった症例の平均年齢は35歳8か月なのに対し妊娠継続した症例の平均年齢は32歳10か月でしたので、治療法が高度になるほど、また年齢が上昇するほど流産率が高くなる傾向がありました。
またIUI妊娠21名中3名(流産率14.8%)が流産に終わりましたが、経口排卵誘発剤は5名中1名(20.0%)、卵巣刺激注射でも16名中2名(12.5%)が流産となりました。
体外受精・胚移植での妊娠例1例は順調に経過し、女児を正常分娩されています。

[.卵管疎通性検査後、半年以内に79名中31名(妊娠率39.2%)が妊娠。
 通気テストや子宮卵管造影検査(HSG)、腹腔鏡などの卵管疎通性検査を27年7月から28年12月までに106名に行いましたが、両側卵管閉鎖2名、閉経を含む早期卵巣不全1名、男性因子4名、通気テストのみを施行した2名、HSGのみを施行した2名計11名を除いた95名で、検査後の治療周期数が2周期以内で結果が判明していない16名を除くと79名中31名(39.2%)が半年以内に妊娠しましたのでので、一般不妊治療における卵管疎通性検査の重要性が今年も再確認されました。
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